あなたの 「らしさ」 を大切に。

キャリアカウンセラー河野志織のブログ

弱点は克服しないといけない? それとも強みをもっと伸ばすほうがいい?

 

私が理事を務める「営業部女子課」では、

「達成女子大学」を主催しています。

これは営業女子のスキルアップに役立つ

講座を5回シリーズで提供するもの。

 

 

先日、「達成女子大学」の2回目が開催されました。

すでにでもそのときの様子が報告されています。

 

今回のテーマは「ストレングスファインダー」

 

ストレングスファインダーは

「自分を知り、自分を活かす」ために

本人が気づいていない思考や感情、行動のパターンを知り、

それを生かしていこうという考えです。

 

 

人は「自分にだけの固有の傾向性」を持っているといいます。

それは自分にとっては当たり前な資質でも、

周囲から見ると「すごい!」という素質であり

その人の強みだったりする。

 

だからストレングスファインダーで、

自分の 強みをまず知りましょう!というものです。

・・・結果は、「なるほど、私ってそんな資質もってるのね」

と納得。

 

でももしあなたがリーダーなどの管理職の方であれば、

ご自身だけではなく、是非、メンバーにも

受けもらって、結果を共有してもらいたいと思います。

達成女子大学の講義でも、

受講生の結果をみんなで共有しましたが、

本当に色々な資質の方がいましたね。

 

「人の多様性」=「多様な資質」

 

まさにこの多様性をうまく組み合わせて、

組織内のメンバーの凸凹を補完しあえれば、

「組織を成長させることができる!」

 

「自分の強みを認識する」ことももちろん大切ですが。

リーダーの方には、メンバーの多様な資質を知り、

各々の強み組み合わせ、

活かしていってほしいと思います。

 

かく言う私もついついメンバーには

「できないこと」を克服することや

「課題」を解決することを求めがちでした・・・。

 

 

でも「できないこと」に目を向ける前に、

相手の「できること」に目を向けて、

それをもっと伸ばしていく方がいいと最近は思っています。

 

特に管理職の方であれば、

組織に所属するメンバーにイキイキと働いてもらい、

かつ組織のミッションを達成していく役割を持っています。

だからこそ、上記のような観点はすごく大切になってきます。

 

 管理職の仕事はメンバーの教育

そう思うと、ついつい「できないこと」を

できるようにしてあげたい、と思ってしまう。

そういえば年に2回の人事面談のときにも、

「強み」と「弱み」をどちらもメンバーにあげてもらうけど、

どちらかというと「弱み=課題」をどうやって解決しようか?

ということに目が行ってしまってたんですね。

 

大体、私たち位の年代の人は

ずっとそうやって育ってきたのではないでしょうか?

「できないこと」が「できるようになる」

そうすると褒めてもらえた。

学校でも家でも。

だから「できないこと」がどれでけ「できるようになるか?」

できるようになったことが増えれば増えただけ、

何だか成長でききたようで、うれしかった。

 

 

「できないこと」の多い学生のうちは

それでかったのかもしれない。

でも大人になったら、

「できないこと」を克服するのって結構難しくないですか?

 

もちろん、弱点を克服するのはとってもいいこと。

でもある程度の歳になれば、

「できること」と「できないこと」は明確になってくる。

「できないこと」を克服することに時間を費やすのであれば

「できること」をもっと伸ばして、

それを磨きあげるという考え方もありだと思うのです。

なんでもできるオールマイティな人が、

必ずしも成功するわけでも、幸せなわけでもないでしょう・・・

 

 

話を戻しますね。

管理職の方であれば、

メンバーの「弱み」ではなく

「強み」をまずは知ることが先だと思うのです

 

ある人の強みはある人の弱点をカバーできる。

人前で話すのは得意だけど、PC操作が苦手な人。

プレゼン資料を作るのは得意だけど、話すのが下手な人。

この二人にペアを組ませたら、

結構、いい仕事できるかもしれませんね。

 

各々の個性(強み)を知り、

その強みをうまく組み合わせ、

相乗効果をあげたほうがずっといい。

「できないこと」を指摘されてメンバーはモチベーション下がる。

上司は何度いっても「できない」メンバーにイライラする。

そんな構図よりもずっと、メンバーも

組織も元気になっていくと思います。

 

 と、偉そうにいう私も

なかなかできなかったんですけれどね。

以前は

「私は褒められて伸びるタイプなんです~」なんていう新人がいると

「何言ってるんだ?」なんてあきれていましたから。

でも今はだいぶ変わってきましたね。

 

教育することは「できないこと」を「できるようにする」ことよりも、

「できること」を「もっとでいるようにすること」

でもいいのかもしれない。そう今は思っています。

 

思ったように動いてくれないメンバーにイライラしている

リーダーの方がいたら、

少し見方を変えて、相手の「できているところ」を

見てあげてください。

いくつの「できるところ」を挙げられるでしょうか?