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キャリアカウンセラー河野志織のブログ

管理職を目指す人に抑えてほしいこと

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最近、メンバーから「課長になりたい」という

相談をよく受けるようになりました。

上を目指すのはとてもいいと思う。

もちろん、現状維持で

無理なく仕事を続けるというのも

一つのキャリアの積み方。

色々なキャリアの積み方がある中で、

管理職を目指すという選択肢を選ぶ人が

増えてきているのは世の中の時流も

あってのことかもしれません。

 

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 何故、管理職を目指すのか?

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ところでもしあなたが管理職に

なりたいとして。

何故、管理職を目指すのでしょうか?

 

実は相談にくるメンバーの中で

この質問に対して、明確に答えられる人は

すごく少ないです。

 

「あなたは何故、管理職を目指すの?」

という私の質問に

「・・・・・・・」

と思わず回答を窮してしまうのです。

 

で、そんな時は質問を変えます。

 

「あなたは管理職になって

 何をしたいと思っている?」

残念ながら、これもなかなか回答が

出てこないのが事実です。

 

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 管理職はなにする人ぞ?

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実は管理職の人が実際には何をしているのか?

これを知らない人が圧倒的に多いです。

たぶん部下をまとめている。

部の戦略を決めている。

そんな漠然としたイメージはあるのだと

思いますが、

それもあくまでもイメージ。

具体的に管理職の人が何をしているのか?

がベールに包まれているのが実情だと

思います。

 

これは管理職であるものの

責任でもありますね。

部下に対して、自分の仕事がどんなものなのか?

そんな話をしたことがあるでしょうか?

いつも決まったことをトップダウンで伝えていると

それにいたるまでの過程も、

管理職の自分が何を考えているのか?

も伝わりません。

私自身がそれを最近反省していたりします。

 

いずれにせよ、

管理職を目指す人は

そのポジションの人が何をしているのか?

何をするべいなのか?

そして自分がそのポジションについて、

果たして何ができるのか?

何をしたいのか?

そんなことを具体的にイメージしてみることが

必要かと思います。

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 動機なんてなんだっていい

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で、結果的に管理職を目指す理由は、

実はそれはなんだっていいと思います。

 

・ステータスがほしいから

・収入を増やしたいから

・いつか起業したいから

・もっと大きな仕事がしたいから

・人に影響力を与えたから

・部下の育成に興味があるから

 

正しい回答などありません。

その人がそのことが原動力となって

管理職を目指して頑張れれば

それでいいと思います。

 

決してかっこいい回答を用意する必要はない。

 

要は自分が管理職というポジションについて、

やりたい仕事、

実現したい世界感、

それを思い描いてワクワクできるか?

それが一番大切なのではないかと思います。

 

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なんとなくで目指せるほど甘くはない

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管理職を目指すにあたって、

この世界感があるのとないのとでは、

最後の踏ん張りに圧倒的な違いが出る

長年、部下を見ていて思います。

「なんとなく」と思っている人が

管理職になれるほど、

管理職の仕事は簡単ではありません。

 

ただ逆に「私は管理職になって

こんなことがしたい!」と思っている人は、

そのために必要なスキルや経験を

積もうと自発的に動けるので、

結果的に管理職になる人が多い

思っています。

 

さてさて1年もそろそろ終わですね。

来年こそは上のポジションを!

思っている人もいると思います。

是非、この年末年始にじっくりと

そのことを考えてみてはどうでしょうか?